歯を抜かなくてはいけないと診断された方

ある患者さんの事例です。この方は歯科医院で「歯周病が進行していますから、治療をしていきましょう」と言われました。そこから歯科医院に定期的に通い歯周病治療をお受けになられていました。歯の掃除で深い部分があるので順番に麻酔をかけ数回にわけて歯のお掃除をすすめていました。グラグラとしている歯もありましたが歯の掃除=歯周病治療と思っていたのできっと歯周病は治ると思っていました。しかしある日、「奥歯はひびが入っているので歯を抜くしかありません」また反対側の奥歯も「もしかしたらこの歯も抜かないといけないかもしれません」といきなりの抜歯宣告。歯の掃除をしていたのにどうして歯を抜かなくてはいけなくなったのだろう?大変なショックをお受けになりいろいろ探した結果、吉本歯科医院にご相談にお越し下さいました。
歯周病は歯を支えている骨まで溶かしていく病気です。
土台が溶け始めると当然、土台に刺さっている歯はグラグラしはじめます。
ここで、歯周病の原因が「私は歯みがきを怠ったからだ」と思われている方が、ほとんどです。または「もう年だから老化現象だ」と思われている方もいます。だからこそ歯医者さんで歯の掃除をしていたにもかかわらずどうして歯を抜かないといけなくなったのだろう?と思われるのです。歯周病の原因はバイキンだけでは、ありません。咬み合う力による破壊的な咬合ストレスによっても歯は簡単に破壊されます。
歯周病の原因は2つ
①細菌感染
②咬み合わせ異常による破壊的な力
歯が折れたり歯が割れたり被せ物が取れたり歯がグラグラ揺さぶられたり噛む力は男性では200キロ女性でも100キロ以上と言われています。
そんな力が毎日毎日かかっていたなら破壊されて当然です。歯の治療の成功の条件は咬み合わせです。咬み合わせ無視した歯科治療は歯周病治療として歯の掃除を行っても改善していくことはありません。まずは原因を突き止めることが大事です。歯周病により歯を抜かなくてはいけなくなったその原因が「歯みがきを怠ったせいだ」と思い込んでいると将来さらに多くの歯を失うことになってしまいます。
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香川県高松市。かみあわせ専門 吉本歯科医院 院長 歯学博士。歯の神経治療について専門的な情報を発信。四国で唯一の接着歯科学会認定医。歯を削らず虫歯で治す虫歯治療を行っている。歯医者さんが教える歯を失わない話を各地で講演、セミナー実施。放送大学講師

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