歯周病のしくみ

 

歯が抜けるのは老化現象?

歯がグラグラしてきた、歯が抜けそう、歯槽膿漏で歯が抜け落ちてしまった、こんなお悩みでご相談にお越し下さる方とお話をしていると多くの方が「歯が抜けるのは老化現象」と思っていらっしゃるのです。

歯が抜けるのは老化現象では、ありません。歯周病により歯が抜ける原因は実は2つあります。歯周病の原因

①細菌感染

②咬み合わせ異常による破壊的な力

このページでは、①細菌感染についてお話します。

 

多くの日本人が誤解しています。「もう歳をとったから歯茎が下がってきたんだ」「歯が抜け落ちるのは老化だから」歯は老化現象で抜け落ちるわけではありません細菌感染症である歯周病により歯を支える土台となる骨が溶けることで歯が抜けてしまうのです。歯周病は、歯肉の溝に住みついてしまう歯周病菌が出す毒素により、歯の周りの組織が破壊され、最後には歯を支える骨までが溶けてしまい歯が抜け落ちる病気です。

例え高齢者であっても、歯周病菌に感染しなければ、アゴの骨が溶けて、歯が抜けてしまうことはありません。まずはそのことを知って下さい。

 

免疫力が活発でも歯周病は防げません

歯周病菌の中には、白血球に対し、白血球の働きを抑制する物質を出して、白血球からの攻撃をたくみに逃れる頭脳明晰な菌がいるのです。ですから歯周病菌に感染すると、白血球の免疫が効かず、総入れ歯になるまで歯周病菌はアゴの骨をむしばみ続けるのです。人間の口の中には数百種類の細菌がいます。その中には口の中の環境を保つのに必要な細菌もたくさん含まれています。ですから、むやみやたらにうがい薬で消毒をすることはこの必要な菌も殺してしまうことになりますのでおすすめしていません。長期的には菌交代現象が起こり、殺菌剤で死なないばい菌だらけになる恐れもあります。この400種類の細菌の中で、歯周病の原因にはこの6つが代表的なものです。

1.Actinobacillus actinomycetemcomitans (A. a.菌)

小さな球形に近い、非運動性、非芽胞産生性、糖分解性、好二酸化炭素性、通性嫌気性、グラム陰性の、両端の丸い桿菌。限局型若年性歯周炎の病巣から比較的高率に検出され、 健康な、あるいは軽度にしか罹患していない患者の歯肉縁下プラークからの検出率は低いとされています。

2.Porphyromonas gingivalis (P. g.菌)

黒色色素産生性バクテロイデス属に入り、これらは 偏性嫌気性、グラム陰性、非芽胞産生性、 非運動性桿菌で、血液培地で増殖すると、褐色あるいは 黒色に着色したコロニーを作ります。
進行した成人性歯周炎の病巣から、また、広汎型若年性歯周炎の病巣からも分離されます。歯肉の炎症の程度と歯肉縁下プラークに占める本菌の 比率との間に相関関係があることも明かにされています。対照的に健康人あるいはまだ歯周炎に罹患していない 歯肉炎患者の歯肉縁下試料からは まず検出されません。

3.Prevotella intermedia (P. i.菌)

同様に黒色色素産生性バクテロイデス属に入り、進行した歯周炎患者のポケットから、しばしば多数のP.gingivalis と一緒に分離され、 単独に存在することは稀です。
P.intermedia は歯肉炎患者および健康な歯周組織を持つヒトの半数以上に存在しています。

4.Tannerella forsythensis (旧 Bacteroides forsythus、T. f.菌)

グラム陰性、非運動性、初期には球菌様を呈する 嫌気性桿菌であるが、時間が経つと、通例、先のとがった両端と膨れた中心部を示すようになる。
本菌は歯肉炎や健康部位、または疾患の軽快した部位に 比べ、歯周組織破壊の激しい部位で高率に検出される。また、表在性や非活動性の病巣よりも、深在性で活動性の歯周病病巣でそれが顕著である。難治性歯周炎の指標として重要な菌種です。

5.Treponema denticola (T. d.菌)

スピロヘータは、長くて細いグラム陰性嫌気性菌で、歯周病羅患部位の歯肉縁 下プラーク試料からしばしば分離されます。人の腸管や泌尿・生殖器表面からも見つかり、いくつかの種は梅毒のような重篤な感染症の原因菌です。
歯周病の病理発生における口腔スピロヘータの役割についてはまだよく解っていませんが、最も頻繁に分離される T.denticola については盛んに研究されており、歯周病の活動度や重症度と関連している、あるいはこの菌が免疫抑制作用に関わっているという報告などがあります。また、治療された患者でスピロヘータの割合が高いと、それが低い場合よりも再発しやすいとの報告もあります。

6.Fusobacterium nucleatum (F.n.菌)

Fusobacterium nucleatum(F.n.)は、線状の長いグラム陰性嫌気性菌で、デンタルプラークなどでは大きな体積比率で存在しています。ヒトの口腔内に常在 し、菌の両端が尖って中心部がやや太いことから紡錘菌とも言われます。
F.n. は、歯周病原性菌の1つで、デンタルプラーク形成に中心的役割を担って い て、他の細菌と共凝集することによりバイオフィルムを形成します。

P. g.菌、T. f.菌、T. d.菌の3種類の組み合わせは、RED complex と呼ばれ、重要視されています。

 

クスリでは歯周病は治りません

歯周病は細菌感染症ですが、それを治療するための抗菌剤を飲み続けると、かえって菌が強力になったり、ある細菌が減ることにより別の菌が増えたりしてお口の中の菌のバランスを崩してしまいます。また、歯周病菌がもっている内毒素に対して白血球は敵がいると判断し、働き続けることにより、そのことがかえってアゴの骨を溶かす発端を作っているのです。ですから、この内毒素の除去を行わないと骨が溶けるのを止められません。

子供でも容易に歯周病になります

今や歯周病に発症年齢の制限はございません。親や身近な方が歯周病菌をもっていれば、唾液を介する行為によって感染する可能性が高くなります。その証拠に0~15歳の2人に1人がもうすでにスピロヘータ(強力な歯周病菌)に感染している日本の現状があるのです。

虫歯や歯周病は唾液感染する病気です。したがってそれは親子間や夫婦間などの家族を中心とする身近な方からの感染がほとんどであります。その予防には家族内で虫歯や歯周病の感染に関する知識を共有し実施する必要性があるのです。

 

歯ブラシでは歯周病菌は死にません

歯ブラシは、多少なりとも歯周病菌を掻き出すことができても、それを殺菌することはできません。いくらブラッシングを適正に行って、こすったり潰したりしても歯周病菌は平気で生きているのです。

 

歯周病菌は血を食べる吸血鬼

歯周病菌は、赤血球のヘモグロビンに含まれる鉄イオンを栄養源として生きています。そのため、歯みがきなどで出血するということは、歯周病菌にとって最高のごちそうを与えているのと同じことです。それによって、歯周病菌は爆発的に繁殖するのです。

 

歯周病菌は心臓病や糖尿病の原因に

なお、歯周病菌のもっている内毒素に引き寄せられ、錯乱した白血球が過剰に出すさまざまな物質は、歯周組織の破壊だけでなく、それが血液中に侵入すると心臓病や糖尿病、あるいは低体重児早産の原因ともなります。また、高齢者による肺炎の多くは、歯周病菌もしくは入れ歯の内部にたまった細菌による感染によって起きているのです。

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