歯周病になる原因
高松市の
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
昨日、60代の女性達が多く集まる会で
「歯周病、歯槽膿漏の予防」についてお話をさせて頂きました。
その時の
驚くほど多くの方は
歯周病(歯槽膿漏)は老化現象だからしょうがない
と私におっしゃったんですね。
年を取ったら歯茎が下がってくるのはしょうがないですよね。
年を取ったら歯がグラグラ揺れてくるのはしょうがないよね。
老化現象だからしょうがないですよね。
そのようにおっしゃるということは
きっとそう思い込んでおられるんですよね?
ぜひ、知って下さい。
歯周病は老化現象ではない
ということを。
歯周病にどうしてなってしまうのか
歯周病の原因は何なのか?
歯周病をどうやって予防するのか?
こういったことを
正しく
ご存じない方
本当に多いんですね。
歯周病の原因を知らずに
「歯をきれいに磨いていればいい」こんなことが予防法だと思われています。
歯の掃除を
ずっと続けてきたけれど
中年期を過ぎた頃から
ドミノ倒しのように歯が揺れ始めて
次々と歯を抜かなくてはいけない状態になった
という方もおられました。
歯周病の根本原因として
2つあるんですね。
①細菌感染(歯周病菌によるもの)
②咬み合わせ異常による破壊的な力
です。
多くの方は
①の細菌感染は
なんとなくイメージできます。
ばい菌でしょう?と。
しかし
②のかみ合わせ異常による破壊的な力
というお話は
聞かれたこともない方が
まだまだ多いのです。
咬合ストレスが原因で
歯が折れたり
歯が揺れ始めていた李
歯が割れたり
歯が欠けたりしている
んですね。
原因は咬合ストレスなのにもかかわらず
どんなに掃除を繰り返していても
その症状はおさまりませんよね?
歯周病の根本原因は
まずは
自分自身の
歯周病の症状を引き起こしている原因が
一体何なのかを
患者さんご自身が知ることが重要です。
診断が違えばその後の治療は
まったく違ったものになってしまいます。
お口の中に原因を残したまま
歯周病が進行しているから
歯を抜きましょう・・・
これでは
残った歯もまた同じことになってしまいます。
原因を突き止めることで
必要のない治療をしなくてすむんです。
歯周病を本当に予防するためには
口の中のばい菌へのアプローチと
かみあう力による破壊的力を
どれだけ軽減してやるか
この両方が大事なのです。
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